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2012/04/16

マグナムのコンタクトシート

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報道写真集団マグナムのコンタクトシート(ネガのベタ焼き)を集めた本があるらしい。

音楽のアウトテイクを面白いと思ったことはないのだが、
有名な写真のコンタクトシートを見るのは好きだ。

写真家が何を感じて何を切り取ろうとしたのか・・・
そんなことがちょっとでも感じられる気がして興味深い。
 
MAGNUM CONTACT SHEETS(マグナム・コンタクトシート)
写真家の眼―フィルムに残された生の痕跡


 
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2012/04/02

変わる人々ー3.11後のソーシャル・アクション

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「変わる人々ー3.11後のソーシャル・アクション 」という本を読んだ。
 
震災以降、自分自身にとっても価値観が大きく変わったと感じている。
書店で見かけたタイトルにひかれ読んでみた。

数人に対するインタビューを元に構成され、
彼らが震災直後にどんなアクションをとったかが主な内容になっていた。

個人的にはもうすこし時間が経過する中で、
新しい価値観をみつけて動き出した人たちの話を聞きたかった気がする。

きっと、これからそんな本もでてくるんだろう。
自分の周りにはそんな人がたくさんいる気がするし。

変わる人々ー3.11後のソーシャル・アクション
 
 
2012/03/26

ニッポンの風景をつくりなおせ/梅原 真


ニッポンの風景をつくりなおせ
一次産業×デザイン=風景
/梅原 真



友人が、NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」で見て
面白かったと勧めてくれ、興味を持ち本を読んでみた。
NHK 仕事の流儀「宝は、すぐ足もとにある」デザイナー・梅原 真


梅原は高知県の四万十川に住み、仕事をしている。

番組内で、潰れそうなカツオ一本釣船の漁師に頼まれ、
商品のネーミング、パッケージデザインを作っていく。
一次産業とデザインを組み合わせて、
新しい価値観をつくっていく。

実際のデザインも、派手ではないけど、
地に足の付いたデザインと感じる。
「あまりデザインしないこと」を心がけてるという。
「一次産業の現場にデザインが入りすぎると・・・違和感が生まれる」
とも言っている。
深い!自分もこんな事言えるようになりたいと思う。


デザイナーの原研哉が
日本のデザイン―美意識がつくる未来」という本の中で、
「もの」をデザインするのでなく「こと」をデザインする
と言っていた。いい言葉だ。

この本の作者の梅原も
一次産業にデザインをかけ合わせ風景が生まれると...。
デザインの捉え方がとても広義だ。


自分もそんなデザインをしたいなと
最近よく考えている。



2012/01/21

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ


 
 
遅ればせながら私も
「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」
を読みました。

グレイトフルデッド好きの私にとって、
とても楽しい本でした。

作者のふたりはコテコテのデッドヘッズ。
グレイトフルデッドに対する愛に満ちあふれていて
読んでる方もニコニコです。

本文中のデッドのエピソードは、
デッド好きにとっては既に知ってることがほとんどですが、
現在のマーケティングの話と照らしあわせて語られると
グレイトフルデッドに時代が追いついた的な
なんか優越感wみたいな感じで、
こちらもなんだか嬉しくなってきます。

ビジネス書的にみると
フリー」とか「シェア」の考え方に近いのかな。

でもこれは、けっしてデッドのマーケティング戦略を紹介してる本ではなく、
デッドがやってきたことを、
現代的マーケティングに当てはめて書かれてる本です。
そこらはお間違いなく。


装丁・デザインも楽しい。
「グレイトフルデッドのライブほど素晴らしいものはない」なんて、
1ページ全面にピンクの文字でデザインされてたりして
ファンとしてはこれまたニコニコです。


デッドがネットワークを大切にしてるみたいなくだり読みながら、
自分もデッドを好きになってから、ずいぶん友達増えたな・・・
なんて考えてました。

かりに自分のフェイスブックの友達がいま200人くらいになってるけど、
デッドを聞いてなかったら直接的でも間接的(友達の友達とか)でも
出会ってなかっただろう人を数えてみたら約160人!。おー8割も。
ありがたや、ありがたや。


Grateful Deadってちょっと興味あるけど、
なんかよくわからなくて・・・。
なんて人にとっての入り口としてもいい本かも。

 
>> グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

2011/12/17

日本のデザイン ---美意識がつくる未来/原研哉

日本のデザイン


知人に教えていただき読んでみました。

とても面白かったです。

平面的なデザインの話というより、
もっと広い意味でのデザインについて語られていく。

車の話から移動に関するデザインについて。
住まいのありかたについてのデザイン。
観光のありかたについてのデザイン・・・などなど。

本文中で著者が何度も言っている。
モノをつくるのではなく、
コトをつくっていくのが仕事だと。


日本人ならでは発想で、
人々が幸せに暮らしていくためのデザイン、
それが未来にとってよいものであること。

ただ個人の生活が豊かになるではなく
社会として豊かな生活を実現するために。
物質的でなく心にとっての豊かさを実現するために。

価値観が大きく変わった震災以後の文脈としても
合致している。


デザイナーだけでなく、
特にモノを作る人には読んで欲しい本です。