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2011/07/23

飯舘村の美しい山

2011年7月6日~8日。
再び福島県南相馬市へボランティアに行った。

作業終了後、東北道への帰り道、
飯舘村付近で道を間違えて山の峠道に入ってしまった。
道はどんどん細くなり道路は未舗装に。
後から地図を見たら県道の62号。
県道にしてはハードな峠道だ。

道路脇には、素晴らしく美しい沢がある。
釣りをするには最高の場所。

僕らは友人に借りたガイガーカウンターを持っていた。


南相馬市内はそんなに線量は高くない。
0.1~0.5マイクロシーベルト/時。

行く途中に通る飯舘村。
前回も計っていたので線量が多少高いのはわかっていた。
いつも通る県道12号経由だと、
最高で3.5マイクロシーベルト/時程度。


でもこの峠道は違っていた。
ガイガーカウンターの数値はどんどん上がっていった。
3 → 5 → 7 → 10・・・
最高で15マイクロシーベルト/時を表示していた。

車内のメンバーもそんな線量のところには行ったことが無く、
みんなちょっとづつ焦っていた。
・・・・
約1時間で線量の高い地区は抜けた。



決して武勇伝を話したいわけではない。

あんな美しい山が、沢が汚されてしまった。
人がこれから何十年も住むことができない土地を
作ってしまった。

それを強く実感した。

すべての木を切り倒して丸裸にしない限り
あんな山を除線できるわけがない。

見た目は何も変らないのに。
放射能が積もっている。汚された土地。

そんなの絶対におかしい。
なんて事をしてしまったんだろう。

すごくリアルに実感した出来事だった。


そして、そんな土地を追われ、
苦しい生活をしている人たちがたくさんいる。
そんな人達をなぜ助けることができないのか。

個人レベルでできることは
どんどん少なくなってきている気がする。

かと言って国や行政に対する文句ばかり言っていても
何も変らない。

みんなが考え続けないと、
福島だけが孤立してしまうように思える。
汚れたモノに蓋をするように・・・
福島だけに苦悩を押し付けるなんてことは
あってはならないと思う。
元を正せば東京の電気を発電していたんだし。


考えれば考えるほど胸が痛む。

まだまだ考え続けて、
いろいろと行動していきたい。
 
 
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